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オーガニック・キュイジーヌ・ラベル:オーガニック食材の拡大を進めたデンマークの政策

デンマークでは、消費者のオーガニック食品への需要の高まりを受けて、フードサービスのビジネスその影響によって恩恵を受けています。 2018年の時点で、3000店を超える飲食店がデンマークの『オーガニック・キュイジーヌ・ラベル』というオーガニックのビジネスプログラムに登録をし、発展をしています。

2009年、デンマーク政府は、レストランやカフェなどフードサービスでのオーガニック食材の使用を増やすために『オーガニック・キュイジーヌ・ラベル』の導入を提案しました。このラベルを提示することによって、提供される料理の中にどの位の量のオーガニック食材が使用されているか分かり、また表示することによって、ブランディングにも役立っています。公的機関も民間のレストランも、無料でこのラベルプログラムに参加することが出来ます。 導入されてから10年経つ頃には、3000以上のレストラン、カフェテリア、ケータリング、社食、老人ホーム、学校、医療機関がプログラムに参加を達成しています。

「2009年にオーガニック・キュイジーヌ・ラベルを導入してから、

オーガニックフードのシェアは増加しています」

ラベルプログラムへの参加方法はとても簡単です。各飲食店には、厨房で調理に使用されているオーガニック食材の量に対応するラベルが付けられています。 ブロンズラベルは30〜60%のオーガニック食材の使用率、シルバーラベルは60〜90%の使用率、ゴールドラベルは、90〜100%の使用率を示しています。 ラベルプログラムは、オーガニック食材の使用を増やすモチベーションとして大成功を収めており、デンマークの消費者は外食時にオーガニックレストランやカフェを簡単に選択することができます。 ラベルは、デンマークの人口の58%に認識されています。

有機市場シェアの拡大

その結果、2009年にラベルを導入以来、オーガニック市場のシェアは拡大をしています。例えば、デンマークの自衛隊基地では、厨房では少なくとも40%のオーガニック食材を使用する必要があるという目安があり、基地の厨房はブロンズラベルを与えられています。デンマークの保育施設では、子供たちに提供するオーガニック食材の量が、保育施設としての他の施設との優位性などの比較にも使われ、子供たちに提供される食品がこれまでになくオーガニック食材が多くなってきています。さらに最近では、レストランでのオーガニック食材の扱いを宣伝することも多くなり、オーガニック食材の使用率がゼロ%からゴールドラベルへ目標到達することが奨励され、オーガニックを好む消費者を呼び込むようになっています。

このように、『オーガニック・キュイジーヌ・ラベル』は、世界をリードするオーガニック国家としてのデンマークの立場を示しています。デンマークの小売店ではオーガニック販売で世界をリードしており、世界の他の国と比較して大きな市場シェアを持っています。デンマークはオーガニック食品の消費を進めるべく、スーパーマーケットやレストランなどフードサービスで幅広いオーガニック食材を扱っています。

 

MINISTRY OF FOOD, AGRICULTURE AND FISHERIES OF DENMARK
デンマーク食料・農業・水産省
Stationsparken 31-33 2600 Glostrup Denmark