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デンマーク・ホールグレイン・パートナーシップ:健康とビジネス

政府と民間企業とのパートナーシップは、人々の食生活を変える重要な役割を果たします。デンマークのホールグレイン・パートナーシップはまさにその好例で、ホールグレイン(全粒粉)を増量した全く新しい製品を開発するためのビジネス基盤を作りました。

デンマーク国民が推奨される1日75gのホールグレインを確実に摂取し、デンマーク国民の食生活の改善に貢献できるように、政府・健康関連NGO団体・企業がパートナーシップを組み、2008年にホールグレイン・パートナーシップを創設しました。

1年後には、要件を満たした製品が取得できるロゴ「ホールグレイン・ロゴマーク」が導入され、消費者が食料品の買い物の際に、ロゴの付いた健康的な商品を選択することができるようになりました。

大成功

2004年にはわずか7%だったのに対し、現在ではデンマーク人の54%が推奨される1日75gの全粒穀物を食べています。71%のデンマーク人がこのロゴを認知し、そのうち53%がこのロゴを指標に積極的に買い物をするようになりました。また、2010年には190種類のホールグレイン製品がありましたが、2019年には1097種類と爆発的に増えています。デンマーク人は、かつてないほど多くのホールグレインを食べているだけでなく、ホールグレインの市場も10倍に拡大しています。

この成功は、ホールグレイン製品の種類を増やし、より多くのホールグレインを入れた健康的な商品や食事を開発する食品業界の大きな支援となり、政府やNGO団体の協調的な広報活動によって可能能になりました。

「2004年にはわずか7%だったのに対し、現在では54%のデンマーク人が推奨される1日75グラムの全粒粉を摂食しています」

デンマークホールグレインパートナーシップの長期的な取り組みの結果は、2019年にEU委員会より、特に公衆衛生の推進に貢献した「ベストプラクティス」イニシアティブを多数表彰され、国際的な評価を得ることになりました。パートナーシップは、公衆衛生に貢献するだけでなく、食品業界にとっても、ホールグレイン製品開発の範囲拡充への新たな機会を生みました。

この政府と民間のパートナーシップが健康とビジネスの目標両立の成功例は、他の組織にとっても、パートナーシップという選択肢を追求するための刺激となるでしょう。

THE DANISH WHOLE GRAIN PARTNERSHIP
デンマーク・ホールグレイン・パートナーシップ
H. C. Andersens Boulevard 1553 København V