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代替タンパク質を開発するためのパートナーシップ

飼料や食品用の持続可能なプラントプロテイン(植物性タンパク質)の代替生産、現地生産が将来的にできるよう、デンマークでは企業と有力大学と共同で「デンマーク・プロテイン・イノベーション・パートナーシップ」を2018年に設立しました。

世界の食料生産は予断を許さない状況にあります。グリーン・トランジションへの世界的な注目が高まり需要が高まる中、畜産業者は生産に十分な必要な量の、持続可能なタンパク質を見つけるのに苦労しています。デンマークの研究者は、現在、飼料用タンパク質源として、最大の可能性を秘めている牧草に注目しています。

牧草を飼料として利用する

オーフス大学のパイロット施設で、バイオリファイニングされたグリーンプロテイン(牧草由来のタンパク質)の濃厚飼料が、草を直接消化することができない豚や家禽の飼料にも適していることを実証実験しました。さらに精製すれば、このグリーンプロテインは人間の食用にも適する可能性もあります。

「2,000ヘクタールの牧草の土地から、年間4,000トンものプロテイン原料を生産します」

農協によって運営される農業資材企業DLG社は、他の農業関連企業との協力や、持続可能に地域でタンパク質を開発するための公的なイノベーティブパートナーの助成を受けて、デンマーク初の商用グリーンバイオリファイナリーを設立しました。まずは、農薬や窒素を添加せずに栽培されたクローバーやアルファルファなどの草から、家禽や牛のためのオーガニックプロテイン飼料を生産することを優先に進めています。2,000ヘクタールの土地で栽培される年間4,000トンの作物が、タンパク質を生産するための原材料となる予定です。

代替タンパク質飼料への道を拓く

デンマーク・プロテイン・イノベーションは、より多くの人々のための食料生産するための代替策を見出すデンマークのアプローチの象徴として有望視されています。世界の持続可能性への取り組みに妥協することない姿勢を表しています。

今後、グリーンバイオリファイニングは、トウモロコシ作物の生産の一部をイネ科作物に転換していく可能性もあるでしょう。草は炭素を土壌に固定する働きがあるため、二酸化炭素の排出を削減し、水路への窒素の流出を減らすなど、環境面でも大きなメリットが期待できます。さらに、農薬を使わない牧草の生産は、土壌の腐植層を向上させ、生物多様性を強化します。

DANISH PROTEIN INNOVATION
デンマーク・プロテイン・イノベーション
Axelborg, Axeltorv 3 1609 København V Denmark